高血圧

どれくらいで血圧が高い?

高血圧と診断されるのは、診察室での血圧が140/90mmHg以上または家庭での血圧が135/85mmHg以上の場合です。上の血圧(収縮期血圧)、下の血圧(拡張期血圧)のどちらか一方でも超えてしまうと高血圧となります。

まずは自分の血圧がどのくらいなのか、家庭での血圧を測定しましょう。高血圧の治療は家庭血圧を参考に進めていきます。

※血圧を測る際は、以下に注意してください。毎日の血圧を血圧手帳などに記載しましょう。

  • 血圧計は誤差が出やすい手首で測るタイプではなく、腕で測るタイプがお勧めです。
  • 朝夜の1日2回の測定、できれば2回ずつ測定してください。
  • 測定前には必ず1~2分、話さず安静にしてから測定します。
  • 朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食の前、お薬を飲む前に測りましょう。
  • 夜は寝る前に測りましょう。

血圧が高いと何が問題?

高血圧は動脈硬化が進行し、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、心臓病、腎臓病など、健康状態を大きく左右する病気の原因となります。重症高血圧の場合、脳卒中には8.5倍もかかりやすいという研究結果があります。

血圧がどのくらいになったら病院に行けばいいの?

高血圧治療ガイドラインでは、130mmHg以上で「高値血圧」と定義していることから、上の血圧が130mmHg台になったら一度相談していただくことをおすすめします。130mmHg台の段階であれば、生活習慣の改善で薬を飲むのを避けられたり、遅らせる可能性があります。タバコを吸う方、糖尿病や腎臓病を合併している方は、早めの対策が必要なためご相談ください。