胆石症

食事による刺激で胆汁が胆管から十二指腸に流れますが、このどこかに結石ができることがあります。胆嚢にできたものを胆嚢結石、胆管にできたものを胆管結石と呼びます。それぞれ石の成分によって、コレステロール結石と色素結石に分けられますが、近年食生活の欧米化から、コレステロール結石の割合が増加しています。
胆嚢結石は半数以上のケースで自覚症状がありませんが、発作が起きたときには右上腹部、右肩、背中に痛みが出ることがあります。また、胆嚢炎を合併すると発熱を伴います。
胆管結石は症状が出やすく、上腹部の痛みや黄疸、吐き気、発熱などを伴います。胆管炎を合併するとショックや意識障害を起こし、命に関わる状態に陥ることもあります。
胆石症は、超音波検査がもっとも簡単であり、分かりやすい検査です。治療では、薬物療法、内視鏡による手術、腹腔鏡手術が主となります。