アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

いわゆる「アトピー」。がさがさして、赤くなったりを繰り返して…。
何か悪いのでは、塗っているステロイドのせいでは…?!と思うこともあるのではないでしょうか。昭和の時代はステロイド外用剤は悪というような認識がはびこっていましたが、ステロイドは炎症が強い時期には必須です。
また、また、近年にはステロイドではない治療薬も増えました。当院では、新しい治療法のデュピクセントやミチーガ、アドトラーザ、イブグリース、JAK阻害薬での治療が可能です。(※投与開始前に事前に医師と相談が必要です。初めて来院した当日に注射投与や処方はできませんのでご了承下さい。)

アトピーでお困りの方

  • 一度外用薬が今の自分に合っているか相談しましょう
  • あれ?塗り方ってこれでよかったかな?
  • ずっと同じ薬をもらっているけど、不安

などがありましたら、当院へご相談ください。

脱ステロイドは当院では行っておりません。
脱ステロイドで悪化した方のご相談にのります。

アトピー 新しい治療

2018年にアトピー治療の注射薬であるデュピクセントが発売されてから、アトピーの治療薬は日々目まぐるしい進化を遂げています。
今までの治療を続けているがアトピーが改善されない、困っている患者さんは是非当院へご相談ください。

更に詳しく

注射薬

デュピクセント

デュピクセントは、中等度~重度のアトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因を抑える画期的な治療薬です。今までの治療で治らなかった中等症~重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して高い改善効果が期待できます。
IL-4/13によるシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の炎症反応を抑える世界初のヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(生物学的製剤)です。2週間毎に注射します(小児で体重によっては4週間毎の場合もあり)。
当院でも多くの患者さんがデュピクセント治療を開始しており、特に30~50代の男性が多いです。「こんなに効果があるとは思わなかった」、「劇的に効いた」、「もっと早くこの治療をすればよかった」、「自分の肌がツルツルになる日がくるなんて」など多くのお声を頂いております。

ミチーガ

ミチーガは、アトピー性皮膚炎の「かゆみ」を誘発するサイトカインであるIL-31をターゲットとした日本初、世界初のヒト化抗ヒトIL-31受容体Aモノクローナル抗体である生物学的製剤です。アトピー性皮膚炎のかゆみに特化した治療薬です。4週間毎に注射します。

アドトラーザ

アドトラーザは、IL-13と結合することでその受容体(IL-13Rα1)との相互作用を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和します。2週間毎に注射します。

イブグリース

イブグリースは、IL-13受容体複合体を介してシグナル伝達を阻害する生物学的製剤です。2024年5月に発売された一番新しい治療薬となります。2~4週間毎に注射します。

内服薬

JAK阻害剤

アトピー性皮膚炎には、様々な炎症を起こすサイトカインが関与しています。JAK阻害薬は、その炎症経路のJAK-STAT(ジャック・スタット)経路をブロックし、炎症やかゆみを抑えます。内服薬の治療ですが、治療開始前に採血とレントゲン検査が必要です。また内服を続ける場合には定期的に採血検査が必要です。

よくある質問

塗り薬のぬる場所がわからなくなった。
今使っている塗り薬をそのままお持ちいただけましたら、お薬内容と症状を見て、場所毎にお伝えします。たくさんお薬があっても気にせず、全部持ってきてください。
ステロイドの塗り薬をやめたい。
やめれる皮膚状態になったら、状態に合わせてやめていきましょう。
  • プロアクティブ療法(毎日塗るのではなく、週に2~3回と徐々に塗る日数を減らしていく)
  • ステロイドではない塗り薬(プロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏など)
もありますので、症状に合わせてご相談していきましょう。
塗るの忘れちゃう。
入浴後にすぐ塗る習慣をつけることをお勧めします。脱衣所に自分の塗り薬を置いておき、入浴後にタオルで拭いた後に塗り薬を塗ります。
1日の中で塗るタイミングを決めておくと、忘れることが徐々に減ってきます。
塗り薬がベタベタしてヤダ。
軟膏だとベタベタしますよね。ただ、べたっとするのも治療の一つなのです。
しかしベタベタが苦手で塗れない等では本末転倒なので、その際はサラッとした塗り心地のクリームのものに変えていくのも手です。ご相談しましょう。
結局、「はい、いつものお薬だしときますね」なんでしょ。
確かに症状が落ち着いて安定している方は塗り薬がしっかりぬれている証拠で、ご自身でしっかりとアトピー性皮膚炎の治療ができており、そのため同じお薬を続けることが多いです。
しかしお薬はいつもと同じかもしれませんが、気になった症状や日常生活で気になることがあればいつでも診察の時に気軽に聞いてくださいね。
また、治療薬に不安が出てきた時も同じです。「このお薬ずっとだけど、いいの?」「そろそろステロイドやめてみたい」などなど、是非お伝えしてください。
注射のアトピー治療薬があると聞きました。
はい、あります。
当院では、デュピクセントやミチーガ、アドトラーザという注射の薬が投与可能です。
ただし、投与開始前に事前に医師と相談が必要です。初めて来院した当日に注射投与はできませんのでご了承ください。